What's New 更新情報

証券新聞20090820

2009-08-20 (Thu) 10:20
Q.先日、夫が亡くなりました。相続人は私と、長女、次女の3人です。夫が亡くなった時点で長女は18歳と3ヶ月、次女は16歳と2ヶ月でした。なお、長女は既に結婚しています。夫からの相続財産は、預貯金1億円と有価証券2億円の合計3億円で、法定相続割合にて遺産分割を行いました。
 相続人が未成年である場合、相続税が軽減されるという話を聞きました。相続の際、どのように相続税が軽減されるのか教えて下さい。

20090820


A.満20歳未満の法定相続人が相続又は遺贈により財産を取得する場合、その未成年者の年齢に応じて、相続税額から一定額が控除されます。これは、未成年者控除と呼ばれています。
 具体的には、対象となる各相続人について(20歳-相続開始時の年齢)に6万円を掛けた金額が相続税額から控除されます。なお、(20歳-相続開始時の年齢)については1年未満の小数点以下は切り上げて計算します。
 長女は既にご結婚なされており、民法上は成年に達したものとして扱われますが、相続税の未成年者控除はこの場合でも適用されます。
 ご質問のケースですと、長女は2年×6万円で12万円、次女は4年×6万円で24万円の相続税の控除を受けることができます。これら控除額は、未成年者控除の対象となる各相続人の相続税額から控除されます。控除しきれない金額が出た場合には、控除しきれなかった金額について、対象となっている未成年者の扶養義務者が、この相続発生に伴い生じた相続税額から控除することができます。ただし、ご質問のケースでは長女および次女の相続税額は未成年者控除の金額より大きくなりますので、長女および次女が未成年者控除を利用することとなります。
 未成年者控除の適用を受けるためには、相続税の申告の際に、未成年者控除額・障害者控除額の計算書に必要事項を記入して提出します。


Q.また、夫が亡くなる4年8ヶ月前に夫の母から夫への相続が発生しています。そのときに夫が相続した財産は2億円で、その際相続税を4千万円支払っています。
相続の発生間隔が短い場合も、相続税の軽減制度があるという話を聞きました。今回の夫からの相続の際、どの程度相続税が軽減されるのか教えて下さい。

A.前回の相続(以下、1次相続)から10年以内に次の相続(以下、2次相続)が発生した場合、1次相続で課税された相続税額のうち、1次相続から2次相続までの年数に応じた一定の割合が相続税額から控除されます。これは、相次相続控除と呼ばれています。
 相次相続控除は、以下の3つの要件を満たす場合に適用されます。
1.2次相続の相続人である
2.2次相続の発生前10年以内に1次相続が発生し、2次相続の被相続人が財産を取得している
3.1次相続により取得した財産について、2次相続の被相続人に対し相続税が課されている
 相次相続控除の控除額の計算は、次の計算式で行われます。
控除額=A×(C/(B-A))(求めた割合が1を超える場合は1)×D/C×(10-E)/10
A:2次相続に係る被相続人が1次相続により取得した財産につき課せられた相続税額
B:2次相続に係る被相続人が1次相続により取得した財産の価額
C:2次相続により相続人及び受遺者の全員が取得した財産の価額
D:2次相続により当該控除対象者が取得した財産の価額
E:1次相続開始の時から2次相続開始の時までの期間に相当する年数(1年未満の端数は切捨て)
 今回の相続の場合を前記の式にあてはめると、ご質問者は12百万円、長女および次女はそれぞれ6百万円ずつの相次相続控除を受けられることとなります。
 なお、今回の相続では相次相続控除と未成年者控除の両方の適用がありますが、計算上、未成年者控除を先に控除してから相次相続控除を控除します。
 相次相続控除の適用を受けるには、相続税の申告の際に、相次相続控除額の計算書に必要事項を記入して提出します。