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証券新聞12/19号『国外財産調書に記載する財産の価額』

2013-12-19 (Thu) 09:50
Q1.国外財産調書の提出期限が来年3月に迫ってきたため、ようやく作成準備に取り掛かったところです。財産はおおよそ把握できたのですが、調書に記載する価額は何を用いれば良いでしょうか。
 

20131219


 
A1.国外財産調書に記載する価額は、その年の12月31日における「時価」とされています。「時価」とは不特定多数の当事者間で自由な取引が行われる場合に通常成立すると認められる価額をいいます。とはいえ、このような価額の算定が困難なものや算定するにあたって多大な負担を要することも想定されるため、「見積価額」によることも認められています。この「見積価額」はその財産の種類に応じて次の方法で算定した価額をいいます。
 
(1)事業所得の基因となる棚卸資産
その年の12月31日における「棚卸資産の評価額」
 
(2)不動産所得、事業所得、山林所得又は雑所得に係る減価償却資産
その年の12月31日における「減価償却資産の償却後の価額」
 
(3)上記(1)及び(2)以外の財産
その年の12月31日における「国外財産の現況に応じ、その財産の取得価額や売買実例価額などを基に、合理的な方法により算定した価額」
Q2.国外財産のうち「非上場株式」、「生命保険契約」、「ストックオプション」については時価の把握が難しそうなので「見積価額」を記載しようと思います。具体的にどのように算定すれば良いでしょうか。
また、「妻と共同所有の別荘」があるのですが、持分割合が明らかではありません。このような場合はどのように算定すればよろしいでしょうか。
 
A2.「見積価額」は合理的な方法により算定する必要があります。ご質問の財産の「見積価額」は次のような方法で算定します。
 
(1)非上場株式
次の(1)、(2)又は(3)の方法により算定した価額となります。
(1)その年の12月31日(ない場合にはその年中の同日に最も近い日)における売買実例価額のうち、適正と認められるもの
(2)(1)による価額がない場合には、その年の翌年の1月1日から国外財産調書の提出期限までにその財産を譲渡した場合における譲渡価額
(3) (1)及び(2)がない場合には、取得価額
 
(2)生命保険契約
生命保険に関する権利の価額は、その年の12月31日時点の解約返戻金の額をその財産の価額としてよいとされています。なお、加入している生命保険契約が満期返戻金を定期金(年金形式)で受け取ることができる内容のものであっても同様の方法で算定します。
 
(3) ストックオプション
ストックオプションの価額については、例えば以下の様に算定した金額をその財産の価額としてよいとされております。
ストックオプションの価額の算式=((1)-(2))×(3)
 
(1)その年の12月31日におけるストックオプションの対象となる株式の価額
(2)1株当たりの権利行使価額
(3)権利行使により取得することができる株式数
 
(1)については、金融商品取引所等に上場されている場合は12月31日の最終価格、上場されていない場合は(1)に記載した価額によって算定します。
 
(4) 奥様と共同所有の別荘
持分が明らかでない財産については各共有者の持分割合が等しいものと推定し、その持分に応じて按分した価額を記載します。したがって、その時価又は見積価額の2分の1の価額を記載することになります。
 
なお、国外財産の価額は邦貨で記載することとされています。本邦通貨への換算にあたっては、その年の12月31日(同日に相場がない場合には同日前の最も近い日)の最終の対顧客直物電信買相場を利用する必要があることに御留意下さい。
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