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証券新聞20100916

2010-09-16 (Thu) 09:53
Q.(質問1)私は再婚しており、妻(後妻)・長女(後妻の連れ子)・次女(後妻との間の子)の4人で暮らしています。長男(前妻との間の子)は、前妻が引取り前妻と暮らしています。このたび私の身にもしもの事があった場合に備え遺言書を書こうと考えていますが、私の場合、法定相続人は誰になるのでしょうか。

(質問2)私達夫婦には子供がいません。子供がいないので遺産で揉めることはないだろうなどと二人で話していましたが、先日参加した相続セミナーで子供のいない夫婦ほど遺産で揉めやすいとの話を耳にしました。私の両親は既に他界しており、私は8人兄弟の末っ子です。私の場合、法定相続人は誰になるのでしょうか。

(質問3)私は現在の妻と20年来連れ添っていますが、既に70歳を過ぎており結婚を考える歳でもないので、籍は入れておりません。私には婚姻暦はなく、子をもうけたこともありません。両親は既に他界しており、
兄がいますが仲違いをしています。私にもしもの事があった場合には財産は全て同居している妻にいくと思っているのですが、私の場合、法定相続人は誰になるのでしょうか。
20100916

A.相続人の範囲は民法で定められており、これを法定相続人といいます。
被相続人(死亡した人)の配偶者は常に相続人となり、配偶者以外の人は、以下のような順序で相続人となります。
(第一順位)子や養子
(第二順位)父母
(第三順位)兄弟姉妹
第一順位の人がいない場合は第二順位の人が相続人となり、第二順位の人がいない場合は第三順位の人が相続人となります。但し、子や養子、兄弟姉妹が既に亡くなっている場合には、その人の子が相続人となります(代襲相続人)。また、父母が既に亡くなっていても祖父母がご存命の場合は、祖父母が相続人となります。
なお、配偶者は常に相続人となりますが、内縁関係の人は相続人に含まれません。
法定相続人となる人がいない、あるいは相続人全員が相続放棄をしたなどの場合(これを「相続人の不存在」といいます)には、特別縁故者(被相続人と生計を同じくしていたなど、特別の縁故のあった人)が自ら申立てることにより財産の全部または一部の分与を受けられますが、特別縁故者がいない場合には財産は全て国庫に帰属することになります。
 
(質問1のケース)
ご質問者の法定相続人は、妻(後妻)・次女(後妻との間の子)・長男(前妻との間の子)の3人となります。前妻が長男を引取っているとはいえ、質問者の子ですので法定相続人に含まれます。長女(後妻の連れ子)は同居しているとはいえ、ご質問者の子ではありませんので法定相続人には含まれません。
なお、ご質問者が長女と養子縁組している場合には、長女も法定相続人に含まれます。

(質問2のケース)
ご質問者の法定相続人は、ご質問者の奥様と兄弟7人になります。兄弟のうち既に亡くなっている方がいる場合には、その人の子が法定相続人となります。ご質問者に相続が発生した場合、遺言書等がないと奥様と兄弟とで遺産分割協議を行うことになります。奥様と兄弟との遺産争いを未然に防ぎたいとお考えであれば、遺言書のご検討が必要と考えられます。

(質問3のケース)
ご質問者の法定相続人は、ご質問者の兄1人になります。奥様とは20年来連れ添っているとはいえ、
入籍をしておらず内縁関係ですので、法定相続人には含まれません。また、第三順位の法定相続人がいますので、特別縁故者として財産分与を受けることもできません。奥様に何らかのご財産を残したいとお考えであれば、生命保険や遺言書、あるいはご入籍の検討が必要と考えられます。